こどもの病気の中にはチック症と似た症状を呈するものがいくつか知られています。

例えば、てんかんのミオクロニーと呼ばれる発作(全身や体の一部が突然 “ピクッ”と動く)は、ときに運動チックと間違われます。

また、花粉症の時期に鼻をすする癖は、チックによる鼻すすりと見分けることが難しいことがあります。

さらに、まれな疾患ではありますが、小児急性発症神経精神症候群(PANS)と呼ばれる、レンサ球菌やマイコプラズマなどに感染したあとにチック様症状や強迫症の症状を呈する疾患もあります。

このように、チックかな、と思っても、症状が続く場合は、専門の医療機関を受診することをおすすめします。