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リモート&グループCBIT
(RG-CBIT®

チック症の第一選択のプログラムをより多くの方に届けます

CBIT(シー・ビット)は、チック症の治療のためにデザインされた専門の治療プログラムで、エビデンス(科学的根拠)のある治療として各国で行われています。
アメリカやカナダやヨーロッパの治療ガイドラインでは、第一選択の治療のひとつとして位置づけられていますが、実施できる機関が少ない、コストが高いなどの問題が指摘されています*
 私たちは、これらの問題を解決するために、リモートかつグループで実施するCBIT(RG-CBIT®)を開発し、研究を重ねてきました**

 

* Emily J. Ricketts et al., 2016

** Takeshi Inoue et al., 2022

私たちのRG-CBIT®の信頼

1.2008年にウッズ博士らが報告したオリジナルのCBIT内容に沿って行われ、科学的根拠が担保されています。

2.セッションの実施者は、公認心理師かつ/もしくは臨床心理士(修士課程)の資格を有しています。

3.学会や研究会、専門誌等で報告・検討し、常に情報をアップデートしています。

▶過去の報告はこちら

RG-CBIT®はどのように行われますか?

RG-CBIT®は、3-5人の少人数グループのプログラムで、セッション実施者(セラピスト)とサポート役(サポーター)の2名のスタッフが行います。
セッションや課題(ホームワーク)のやり取りなど、プログラムに関することは、リモートかつグループで正確・簡便に行えるようにデザインされていますので、ご自宅から安心してご参加いただけます。

[時間] セッション1回あたりの時間は約60分です。

[回数と期間] 全9回のセッションを約3か月間で行います。

お申込み開始日やスケジュールに関しては、▶お知らせをご参照ください。

[ホームワーク] 知識やスキルをしっかりと身に付けていただくためにホームワークがあります。ホームワークは、1日15分程度、週に4回の実施を目安としています。

[通信端末] 通信端末(タブレット/パソコン)とインターネット接続環境は、ご利用される皆さまに用意いただくようお願いしております。


コンテンツ(内容)

治療動機とトークン・エコノミー法

私たちのRG-CBIT®では、皆さんに最後までプログラムをやりとげていただくことが最も重要なことの一つであると考えています。
そのために、治療動機(モチベーション)を高めるためのコンテンツとトークン・エコノミー法と呼ばれるご褒美システムを準備しています。またセッションではユーモアを大切にして、楽しくご参加いただけるように心がけています。

心理教育

ある病気と向き合うとき、その病気のことを正しく知ることはとても大切です。
心理面に配慮をしながら、正しく知識や情報を伝えて援助する方法を「心理教育(psychoeducation)」と言います。
RG-CBIT®では、プログラムの序盤で心理教育のコンテンツを行います。

ハビットリバーサル法

首をクイッとする運動チックが出そうになったら「姿勢を正して首に力を入れる」と実施するように、チックが出そうなときに、他の行動に置き換える方法をハビットリバーサル法と言います。
RG-CBIT®では、チックに気づくトレーニングに始まり、一つ一つのチックをどのような行動に置き換えるのかを一緒に考え、しっかりと身につくようにトレーニングを行います。

行動機能査定

宿題をしているとき、ゲームをしているとき、進級が近づいたとき、など特定の場面でチックが増えることはありませんか?
チックは、まわりの影響を受けて増えたり減ったりします。
このようにチックに影響を与えるものが何かを観察し、上手に調整する手掛かりになるのが行動機能査定です。
RG-CBIT®では、ホームワークと個別相談の時間を使って、調整する方法を一緒に考えます。

リラクセーション

みんなの前で発表するときの「緊張」や、進級して友達が変わるかもしれないと考えたときの「不安」など、こころの状態はチックに影響します。
さらにチックが出るときは体がこわばることが多いようです。
リラクセーションのコンテンツでは、緊張や不安、体のこわばりを上手にコントロールする方法について一緒に体験しながら学びます。

ソーシャルサポート

RG-CBIT®のコンテンツで一緒に学んだことをきちんと生かすためには、ご家族のサポートが欠かせません。
どのように声をかけると上手にできるのか、どうすれば学んだスキルが身につくのか、ソーシャルサポートのコンテンツで一緒に学びましょう。

ご利用いただける方

RG-CBIT® は、3-5人の少人数グループのプログラムで、セッション実施者(セラピスト)とサポート役(サポーター)の2名のスタッフが行います。
セッションや課題(ホームワーク)のやり取りなど、プログラムに関することは、リモートかつグループで正確・簡便に行えるようにデザインされていますので、ご自宅から安心してご参加いただけます。

小学校1年生から中学校3年生で読み書きができる方

医療機関でチック症と診断されている方

保護者の方とご本人が一緒*、約60分間のセッション着座してご参加できる方

1日15分、週に4回程度のホームワークを親子で実施できる方

通信端末(タブレット/パソコン)とインターネットに接続できる環境を準備できる方

※ホームワークの実施やチックの観察のため、原則として親子一緒でのご参加をお願いしております。

ご利用された方の声

個人情報に配慮して、イニシャルは架空のものとしています。

楽しく最後まで参加できました

先生はともて優しい雰囲気で、お話はおもしろく、長男は毎回楽しそうにセッションに参加していました。ブースターセッション*の前は、「つぎはいつだっけ?」と次のセッションを待ちきれない様子でした。半年経ったいまもチックは落ち着いていて、参加して本当に良かったと思っています。ありがとうございました。

8歳 男の子 Aさんのお母さん

※ブースターセッションは最後のセッションのことで、コンテンツの総まとめとRG-CBIT®終了後の過ごし方を学びます。8回目のセッションから3週ほど期間が空きます。

以前より宿題を嫌がらなくなりました

RG-CBIT®に参加する前は、学校から帰って宿題を始めるとチックがひどく、わたしも娘もイライラして、うまく宿題をできない毎日でした。RG-CBIT®で学んだことを生かして、宿題の取り組み方や声のかけ方を工夫して、いまでは以前よりかなり落ち着いた状態で宿題に取り組んでいます。チックそのものはゼロとまではいきませんが、以前よりだいぶ楽で、丁寧にやさしく教えていただいた先生に感謝しています。

9歳 女の子 Yさんのお母さん

クイズが楽しかった

アンケートの好きなことの欄に電車と書いたら、トレーニング中に電車のクイズを出してくれました。楽しかったです。チックは結構落ち着いています。

12歳 男の子 Oさん

ホームワークも親子で乗り切り、親子の絆にも変化がありました

以前はいろいろな種類のチックがありましたが、現在はチックの数はかなり減って、程度も気づかないくらいまで良くなりました。息子は勉強や宿題が苦手なタイプなので、ホームワークがあると聞いて心配でしたが、協力してなんとか乗り切りました。3か月間は長かったですが、一緒にやり切って、絆というか、親子関係にもいい影響があったなと思っています。

12歳 男の子 Mさんのお母さん

音声チックが楽になりました

これまで眠気などの副作用のため薬を長く続けることが出来ず、チック症はあることが当たり前でした。しかし、音声チックが強くなり、主治医の先生の紹介で参加しました。全部の行程を終えて、主観ですがチックは半分以下に軽くなったと感じています。毎週の参加は親にとって簡単なことではありませんでしたが、いまでは参加して良かった思っています。

10歳 女の子 Yちゃんのお母さん




RG-CBIT®の料金

料金には以下のすべてが含まれます。追加で費用を請求することはございません。

・入会金
・全9回セッション
・個別セッション(各セッション内で実施)
・教材費
・ホームワークの添削とフィードバック

ご利用料金:

40,000円(税込44,000円)

通信端末(タブレット/パソコン)とインターネットに接続できる環境はご利用される皆さまにご用意いただきます。